zacki:

自分語り多めのモノローグ twi:@TtZack

君と僕の。

結崎です。

 

μ'sという、私が愛してやまないグループがあります。
大分前にその活動に一区切りをつけておりまして、多分もうワンマンライブはやりませんし、新曲も出ません。もう会える機会もないかもしれません。
それでも、奇跡というのは案外起こってしまうもので。

 

 

※以下の文章はイベントレポートに見せかけた自語りになります。ご了承ください。

 

 

この前の三連休に、TVアニメ「ラブライブ!」放映10周年記念イベントがあり、ありがたいことに全公演参加させていただきました。
ラブライブにハマったのが2014年だった私にとっても10周年。そんでもってμ's単独イベ初現地!嬉しいことです。

他にも指出さんの番組イベントとか、ミリオンライブの10thツアー千秋楽だとか*1色んなところに足を運んだんですが、このイベントだけは別枠にしたいので今回はμ'sちゃんのイベントのことだけ書きます。残り二つも後日書きます。多分。

 

 

 

楽しかった!!!!!!!!!


こんなに終わってほしくない時間はなかった。私の10年の全部がそこにありました。
あの人たちの作る空気がやっぱり大好きだし、そこにいられるという事実が本当に幸せでした。

「楽しい」が100割を占めていたので書こうと思えばいくらでも感想が書けちゃうのですが、この文章はイベントレポートに見せかけた自語りなので......その中でもひとつだけ、どうしても残したかったトピックについて残そうと思います。

 

お便りが読まれた。
しかも初手-初回公演最初-に。

 

そも基本お便りなんてものを送らないんですよ。あんまり気の利いたこと言えないし、お便りを送ると「自分のが読まれるかも」という気持ちで支配されてしまって、イベントそのものに集中できない気がしておりまして。
というか一瞬でも推しに認知されるのがキツくなるタイプだし*2。このイベの次の日参加した指出イベにも送ってません。
でもせっかくの機会です。終ぞμ'sの単独イベントもラブライブフェスも現地参加が叶わなかった身。
今日くらいは無駄に育っちまったこの思いをぶつけたって罰は当たらんだろう、まさか読まれるなんてことはないだろうしな!ガハハ!
と決心し、フォームに

・アニメ二期からのライバーだからワイにとっても10周年や!
・当時高校生でいろいろ沈んでたけどラブライブに色々元気をもらったおかげで今は人生結構楽しいで!マジで感謝や!

みたいな内容をシュートしたら初手で拾われました。まだ都合の良い夢だと思っている節がある。
自分でつけた名前だってのに未だ自分のHNを呼ばれることに慣れてないのでりっぴー(飯田里穂さん)に呼ばれたときは本当に心臓止まると思ったし探されて見つかった時は立ち上がってめちゃくちゃお辞儀してた。絵面がアホすぎる。
なぜかキャストサイドがゴツい双眼鏡を持っていたので多分顔も見られたんだと思う。うっちー(内田彩さん)も「メガネかけてる~~」って言ってたし。
メガネかけてるオタクなんてここの9割そうだろうから特徴になんねえよグラサンでもかけてりゃ良かったと思う反面変に印象に残る格好してたらそれこそ死ぬなって思ったのでこれでよかった。多分。こうなるからお便りなんて滅多に送らねえんだよ!っていう自意識過剰なシミュレーションが全部自分に返ってきました。こんなことあるんだ。


これだけなら一生モノの自慢話!で終わったのですが...
(以下キャスト陣のコメント)

うっちー「当時高校生ってことは、μ'sとおんなじ世代だったってことだね」
りっぴー「時代を過ごしたんだね、μ'sとおんなじ」

 

というコメントを頂いてしまい......

こんな......こんな肯定してくれることあるか......?

 

というのも、これは自分の後悔に深く関わっておりまして。後悔といっても、自分ではどうしようもできなかった話なのですが。
送ったお便りの通り、μ'sを追っている当時、自分は高校生でした。お金も自由も、それをどうにかできるための力もなく。不真面目にもなりきれず、大人に反抗する勇気もなく。
住んでるところが首都圏近郊...じゃなくても大都市近くだったらいくらでもリカバー効いたんですけどもね。本州最北端のド腐れ田舎にいたもんでライブ現地なんて夢のまた夢でしたね。
劇場版公開初日と模試が被って泣きながら模試を受けたことはまだ覚えてます。これはマジの後悔案件です。俺も映画からのファンミLV参加したかったわ!!!!!!

そんな経験ばかりしていたので、当時は高校生という身分が嫌でたまりませんでした。
そんで高校卒業して進学が決まり、東京には行けなかったけど札幌という自分にとっては大都会に引っ越し、やっと本気の応援ができる!と思った矢先のfinalです。

絶望と呼ぶには十分すぎました。


あと5年早く生まれていれば、せめて1年早ければ札幌ファンミにも舞台挨拶にも、なんならfinal現地も狙えたな。そう思わなかった日はなかったです。でもそんなifなどあるわけもなく。
そんな学生時代の後悔...とも言えない怨嗟を、「あなたはμ'sと同じ時代を、同じ世代として過ごしたんだよ」と優しく包み込んでくれて......本当に......

 

これは帰宅してから気づいたのですが、私と同い年の人間って(高校浪人経験無し&留年なしなら)アニメ1期の放映時に高校受験受けて高校生になって、アニメ2期とともに高校2年生として生き、高校3年時に映画が公開し、高校生でいられる最後の日(2016/3/31)にFinalやってるんですよね。本当にラブライブと共に高校生活始めて、終わらせてるんですよ。
私がラブライブに出会ったのは高校2年生の時なので、高校生活の全てとラブライブが共にあったわけではないのですが、高校2年生のときに高校2年生の南ことりちゃんと出会っています。出会えています。
ずっと呪っていた自分の境遇が、自分の誇りになった瞬間でした。

 

私という人間をよく知ってくださっている方にはもう耳にタコができるほど話しているのですが、私にとってのラブライブ、私にとってのμ'sは、自分の核であり、骨子であり。昔も記事にした覚えがあるのですが、ラブライブと出会ってなければ間違いなくここにはいません。アイマスにも出会ってなかっただろうし、今仲良くしていただいている皆さんとも友達になれなかっただろうし、北海道に住んだという経験も無くなってるかも。なんならどっかで死んでてもおかしくないだろうし、その確率の方が高かったかもしれません。μ'sの現役での活動を追えた時間はたったの1年半でしたが、この1年半に色々なものを貰いすぎました。

「自分の全部」というと少し大げさかもしれませんが、少なくとも「ここで生きている理由」くらいにはなっています。*3それくらいの存在です。

ラブライブと、μ'sと出会ってから、たくさん救われました。けれどその救いは、自分にとってはあの人たちと同じ場所にいられない苦しみと隣り合わせでもありました。
μ'sが表舞台から姿を消したから、ラブライブそのものから離れた時期もありました。皮肉なことに、ラブライブから離れてから、かけがえのない人たちとの出会いがありました。
ラブライブフェスにも参加しましたが、それが2日間だけの奇跡だとわかっていたのでずっと泣いていました。再会できた喜びも勿論ありましたが、またそばにいられなくなるという苦しみも大きかったように今は思います。

この10年で、楽しい思い出を沢山作りました。でもμ'sに関しては、ずっと苦しんでいたな、と思います。

同じ場所に行くまで10年もかかりました。10年もかかってしまったけれど、10年かけた思いが、ほんの指先ですが届いて、認められたような気がして。

「俺の10年無駄じゃなかったんだ」と、次の日の朝にやっと実感が湧いて、嬉しくて泣きました。μ'sのことで、憂いのない嬉し涙を流したのは初めてでした。

 

お便り1通読まれただけでこうなっちゃった。


あとはそうですね、昔の自分に自慢したいんですけど友人4人引き連れて今回のイベント行けたんですよ。μ'sのイベントに。
ラブライブではないところで出会って、多分自分が関わらなかったらこの場にいなかったんじゃないのかな、みたいな人たちを。嬉しいです。
そのうち1人は自分と同時期にラブライブに出会って、自分と同じ傷を抱えた奴でした。Finalにもフェスにも、後輩達にも向き合えなかった、なんなら私より重症抱えた穂乃果推し。

演技のお時間リターンズで私ともども無事浄化。「最推しです!」そう伝えた時の答え合わせを10年越しに食らって良い意味で吹っ切れてました。よかった。


楽しかったな。

今回も奇跡みたいなイベントだったのですが、フェスの時みたいなまたお別れする感覚があんまりなくて。
finalのときも、フェスの時も言ってくれた彼女たちの「ずっとそばにいるよ」って言葉を、やっと受け入れられたような気がして。だから全然寂しくなくて。
そりゃあちょくちょく道中で泣きはしたんですが、それよりも圧倒的に「楽しかった!!!」って感情の方が大きくて。
やっぱμ'sはこうじゃないと。一緒にいてバカみたいに楽しいからあの時付いていこうって思ったんだ。

 

土曜公演はミリオンact4初日公演があったので件の穂乃果推しと2人で騒いで2人で飲んで帰ったのですが、あのよくわからん狭い焼き鳥屋での語らいはしばらく忘れないと思う。
いっつもお互い傷に触れて悲痛な感じになっちゃってたから、この人とμ'sの話してこんな楽しいことなかった。マジで楽しかった。
そういえば10年前は酒も飲めんかったな。


ちなみにもともと参加予定だったミリオンact4初日公演では俺がミリオンで一番好きなアイドルが一番好きな楽曲披露してました。めっちゃ悔しかったけど、どっち選んでも救われてたんだと思うし、なんならμ's差し置いて「悔しい~~!」って思えたことが初めてだったので、そう思えたことがむしろ嬉しくもありました。

俺のアイマスP事情を知ってる人間がみな「何でお前現地にいなかったんだよ!!!いや!!!事情が事情だから仕方ないけど!!!」って勝手に苦しんでてウケた。
私の10年の一部は、ありがたいことにいろんな人が肯定してくれています。

 

次μ'sと会えるのはいつになるだろうか。残念ながらオケコンは全落したのでそちらは行けないのですが、その次は?

20周年の時かもしれないし、なんなら意外と3か月後とかかもしれないし、もう二度とないかもしれません。
どうであれ、私は生きていけそうです。あなたたちから貰ったたくさんのものを、やっともう一度受け止められそうだから。

 

8年前に胸の奥底に刻まれたものを、ずっと呪いだと思っていました。

それは呪いじゃなくて、いつまでもそばにいてくれるという証であることに、やっと気づけた。だからもう大丈夫。

 

いつか次会えるときは、また笑顔で。
これからはもっとよろしくね。

 

♪Nowplaying:MOMENT RING-μ's

 

*1:なんならこの三連休はこっちがメインのはずでした

*2:内田彩さんのお渡し会2回ほど行ったことあるんですが緊張しすぎて合わない感じがあったのでだいぶ厳しい。今後はお手紙とか送ろうと思う

*3:生きる希望ではなく生きている理由です。希望だったら8年前に俺は死んでいます。