zacki:

自分語り多めのモノローグ twi:@TtZack

キセキ、光って

とても、とても個人的なお話。

 

Twitterに常駐していると感覚が狂うのですが、一般的に1つのコンテンツに対して、歌詞の考察とか、演出の深読みとか、キャラクター同士の関係性とか、コンテンツそのもののこれからについてとか...色々な事柄を考える人間は早々いないらしい。

 

自分にとっては、ラブライブ!がその最たる例なのですが。

 

ラブライブ!を知って、夢中になり始めたのが高校生の頃。このコンテンツが社会的ブームになる一歩手前の時期だったのもあり、学校全体としても密かなブームになっていて、勧められるままにアニメを見たのがきっかけでした。

自分でもびっくりするくらい夢中になってしまって。アニメを一気見して、曲を集めて、スクフェスを始めて、ラジオを聞き始め、キャラクターを調べて、ライブに行って...

 

気がつけば、私の周りに、私の求めるラブライブ!の話ができる人は誰一人いなくなっていて。

当たり前と言えば当たり前なんですよね。少し話はズレますがデレステユーザーの大半がTwitterををやっていないのが現実の昨今。僕の周りにいた大半の人にとってラブライブの波は一過性であり、別に気に留めるものではなかった。私が特別視しすぎているだけ。私もそういう浅く触れたまま終わったコンテンツ沢山あるし、たまたまそうだっただけ。それだけの話なんですが、なんというかショックでして。

(また話がズレるんですが4年くらい前に高校の友人達とシンゴジラを見に行ったんですが、もうめちゃくちゃに面白くて私がテンション上げてたの対し友人達はなんかすごいあっさりしてたのを見てすごい寂しくなったんですよね。無論彼らはめちゃくちゃ良い奴らだし今でもゆるい交流ある程度には仲良くして貰ってるんですけど、私がズレてる故にこの手の感覚共有がなかなか出来ないなあ...という思いを抱いてしまって。そんな感じの寂寥感をラブライブに対しても色んな人に感じてしまったと言う話。何度も言うがそこのズレが気にならなくなるくらい一緒にいて楽しい奴らなんだよ!)

当時、ずっとtwitterで「話がしたいなあ...」とうわごとのように呟いていた記憶があります。まあ今もたまに言ってるんですが

私の高校、もとい地元が狭くても世界は広いので、それこそtwitterでいくらでも仲間を探せば良い、とも思ったんですけど、やっぱりリアルで会って話して思いを共有するって結構大事で、ずっと思いを燻らせておりました。

それは高校を卒業し、大学生になってからもあまり変わらず。サンシャイン1期やってた当時は毎週実況をしてたんですけど反応してくれる人なんて殆どいなくて。楽しかったんだけど寂しい日々が続いていたし、「多分ずっとこうなんだろうな」という諦めの感情を抱いていました。

 

さて、時は経って2017年。ここで私にある転機が訪れます。アイドルマスターのライブ参加です。

ラブライブにハマってから偏見を持っていたアイドルコンテンツに対する抵抗がなくなり、デレステ中心でアイマスに触れ始めていたのですが、推しも出るしライブの楽しさを知っている以上見ねえわけには行かねえな、と言うことで意を決してライブビューイングに足を運びまして。

そこで始めて、「共有」ができました。当時付き合いの長いフォロワーにもアイマスにハマり始める奴が何人かいたりもして、ここのパフォーマンスが良かった、この曲が流れて嬉しかった、そんな話が初めてできて。

このとき参加したのが2週間ごととかいう狂気のスケジュールで開催されてたデレ5thツアーでして、流石に全部は参加できなかったんですけど参加できなかったライブのセトリを見てフォロワーと一緒にテンション上げたりして。挙げ句の果てには千秋楽であるSSA公演の感想を夜通し語り明かしたりもできて。「夢が叶った!」という思いでいっぱいでした。

そしてもう一つ大きかったのが、リアルでの交流がこのライブを期に一気に増えました。アイマス現場特有の「名刺交換」と言う文化-まあ色々言われますがコミュ障のくせに色んな人とお話したい自分にとってはこれ以上無い素敵文化だと思っています-によって、実際に顔を合わせたフォロワーさんが一気に増えました。

冒頭に言ったとおり、この世界に「なにかひとつのコンテンツにドはまりする人間」ってのは思っている以上に存在しません。しかしコンテンツのライブに行くような人間は大抵その領域に足を突っ込んでおります。

つまり、「話せる」んですよね。この出来事あってからは本当にオタクライフが充実しまして...未だアイマスは浅学の身故に入ってくる知識がどれも新鮮だし、変な考察キメても誰かしら応えてくれるし...本当に夢みたいで...

リアルでの交流も増え、過去のライブ映像見ながら色々語り合ったり、一緒にライブに行ったり、そこで新たな人たちと知り合い...という日々が現在進行形で続いています。中には親友とさえ呼べるかもしれない、自分にとって大切な存在になった人たちもいたり。本当にありがたい縁に恵まれました。

 

しかし。それでも尚、ついぞ叶わなかった事柄がありまして。

話が戻ります。素晴らしい関係性を持てても尚、私は「ラブライブ」の話をすることが出来ませんでした。むしろ、日々の目にするツイートにアイマスを始めとした色々な情報が自分の頭を占め、自分自身のツイートからもラブライブに対するツイートが減っていきました。過去記事で言っている通り、私はμ'sというグループを狂信しています。もちろんAqoursも好きだけど、μ'sが旅立っていったショックは当時私に深く溝を作っておりまして。またずっと燻ってた思いはアイマスでいくらか解消された。もういいんじゃないか?そう思ってしまいまして。

 

決定的だったのは、初の現地参加を決めたAqoursの2ndライブ。終盤のお知らせで、今のスクスタを始めとしたオールスタープロジェクトの始動の告知がありました。そこでほんの少しだけ「μ's」が出てきたんですよね。そこで一番大きな声を出してしまって。なんならライブ中一切出なかった涙すら出てきてしまう始末。

「俺が好きなのはラブライブじゃなくてμ'sなんだな」と嫌でもそう思ってしまって。

もう、最前線に立てない。立ってはいけない、と。これを期に、私は一度ラブライブ、もといAqoursから身を退くことになります。

 

そしてそんな出来事からまたまた時が経って2019年。身を退いたと言っても別に嫌いになったわけでもないので動向は直接追えずとも「今何をしてるのか」程度は目を通していて。めちゃくちゃアイマスPやってた反面、「東京ドームでライブかあ、すげえとこまで来たなあ」とか、半ば惰性で見に行ったサンシャインの映画がとてもキラキラしてて、「俺の知らないとこですごいことになってるんだなあ、もっと頑張って欲しいなあ」と無責任に思いながら過ごしていたらプロジェクトラブライブが9周年を迎えます。そこで発表された、「μ's」の再演。一年間だけのキセキ。一気に熱が戻るような感覚がありました。

交流の深い方々には、自分が「μ's原理主義に寄ってるライバー」であることをお話ししており、「うわ急に元気になったなコイツ」みたいに思われてた気がする。

そして運が良いことに、2019年にはスクスタの配信およびバンナムフェスがありまして。仲が良い方々を沼に落とす絶好のチャンスだったんですよね。

 

結果、数人を沼に叩き落とし、数人の古の血を呼び覚ますことに成功しました。別のコンテンツで知り合い、語り合った方々が自分の大好きなキャラクター、楽曲、そしてコンテンツの話をしてくれる。自分の大好きなコンテンツに興味を持って、好意を持ってくれる。

本当に、本当に嬉しかったのを今でも覚えているし、今も思っています。というか今でも若干混乱しています。

5年も燻らせ続けた私の思いをずっと聞いてくれる、それに応えてくれる。

あの日の自分に伝えたいです。本当の意味で、ひとつの夢が叶ったと。この思いを、誰かと共有できたと。

 

やっと本題にたどり着いた...

 

同時に、私自身にも心境の変化がありまして。Aqoursについてです。

今のラブライブもとい、μ'sが表舞台から姿を消してからのラブライブを牽引してきたのはAqoursです。つまり現在進行形で動いてくれる子達であり、今からラブライブに触れる方ってAqoursないし虹ヶ咲から触れるのが殆どなんですよね。いや当たり前なんだけども。私が叩き落とした方々例に漏れずAqoursのほうに寄ってまして。そらそうなんだけど。故に私も彼らと一緒に改めて彼女たちの軌跡を追ったんですよね。

 

「綺麗」でした。身を退いたのを後悔するほどに。それこそ先日放映してくれた3rd4thなんて本当にすごくて、なんでリアタイで追わなかったんだ、追えなかったんだという念に包まれたものです。そんな3rd4thを見て、恥ずかしながら「キセキヒカル」「Thank you, FRIENDS!」の歌詞が刺さること刺さること。自分にとっては今この瞬間、ラブライブを誰かと共有できるこの瞬間が全部奇跡だし、付き合ってくれる方々には心から「会えてよかった!」と言えるんですよね。本当に、これは何の奇跡だろう。

同時に、この今の自分に刺さる歌を歌ってくれたのが、μ'sではなく、自分が一度身を退いたAqoursという皮肉。最近、ライブを見るたびに、ありがとうという思いと、見限ったあの日を思い出して、ひたすらにごめんなさいという思いに包まれております。でもあの日一度身を退いていなければ今、私の夢を叶えてくれた人たちと今のような関係は絶対に築けなかったというのも事実であり。

Aqours、すごいんですよ。東京ドームでライブを成功させて、海外にも行って、映画が終わった後も物語を続けてくれて。本当にキラキラしてるんです。μ'sがたどり着かなかった所へもたどり着いてくれると思えて、それがとても嬉しくもあって。

でも、それでも、「私は、もう一度Aqoursを応援しても良いのだろうか」という思いは未だにあります。最悪な言い方ですが、Aqoursよりμ'sのほうに強い、強い思い入れがあるのもまた事実であり。今まで立てなかった分金を落とす意味も込めてコンテンツの前線を追っていく気概は出来たものの、もう一度前線に立って良いのか。という思いを抱いています。

 

これに関しては、誰からも赦しを得られないし、誰かから赦しを得ても何の解決にならないので、ゆっくり向き合っていきたいと思います。

 

だいぶん長くなってしまいましたが、ラブライブが10年を迎え、奇跡の9周年が終わったのが良い機会だと思い、久々に半生を振り返ってしまった。特に誰に宛てた訳ではないんですが、これを読んでくれるような方に、会えて良かった。本当に。

色々面倒をかけますが、人間夢を叶えるとどんどん新しい夢が湧いてくるもので。

これからもどうぞよろしくね。